なんば花月の近く・・・


なんばグランド花月

関西の住んでいる人なら知っている人も多いと思うが、なんば花月から歩いて5分程の所にある食堂を知っているだろうか?
店名は「千とせ」。
この「千とせ」の看板メニューが「肉吸い」である。
この「肉吸い」、最初は肉うどんだったのだが、大昔、とあるベテラン芸人さんが出前で、「肉うどんのうどん抜きって頼めるの?」と言ったことが始まりなのである。
そこからこの話と味が広がり、この「肉吸い」を求め、休日には開店前から行列が出来るほどの名店になった。
店に行ったことがある人なら分かるが店自体はそれ程大きくも無ければ、お洒落な店でも無い普通の食堂である。
客は大半が肉吸いを頼むのだが、肉吸いと共にライスに生卵を落としてもらったものも頼む。
この卵ご飯と肉吸いの組み合わせがなんとも文章では説明しにくい美味しさを醸し出すのだ。
今回は「千とせ」の話をしたが、なんば花月の近くにはこういうエピソードがあるお店が幾つも存在する。
なんば花月に観光に来た際はお洒落なスポットにも行くのも良いと思うが、芸人さん達の思い出の詰まったお店を回るのも良いだろう。
時間帯によっては今でも当日、劇場終わりの芸人さんが来るかもしれないので思わぬサプライズが起きるかもしれない。
ただ、出くわした時は基本、声はかけないで欲しい。
彼らにもプライベートがあるのだから。


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なんば花月周辺

なんば花月の向かいにワッハ上方・baseよしもと・大手本屋があるが、その隣に小さな商店街がある。
大阪の人間なら普通に知っているのだが、「道具屋筋」という小さな通りをご存知だろうか?
読んで字の如くあらゆる業務用の道具が置いてあるのである。
屋台でしか見ることが出来ない大きなたこ焼き機やたい焼き機、看板、暖簾などが短い通りの中に所狭しと置いてあるのである。
今マニアの間で話題の食品サンプルなども種類が豊富で、実際に値段をみてみると分かるのだが実際の食品の値段よりも結構高い値段で売っている。
手にとってみれば分かるのだが、作業が細かく、もちろん全部手作業で行っている。
時間が経ってもなかなか色落ちしないことから値がつくのも当然なわけだ。
ただ、最近はここにも不景気の波が押し寄せようとしている。
ここ近年幾つかの店がシャッターを閉じ始めたのだ。
少し話は暗くなったが、なんば花月に来た際はすぐ帰るのでは無くて大阪のこういった昔からあるスポットも見て欲しいと私は思う。
確かに不景気の波は現実として、「商業の街、大阪」に底知れないダメージを与えているが、それに笑って立ち向かう人間達の生き様を感じ取って欲しいと私は思う。

芸の道は修羅の道

今、東京のお笑いブームの中、大阪では先日、梅田花月の閉館が決定した。
大阪では松竹芸能もB1角座が閉館しており、また一つ代表的な小屋の歴史が終わってしまったのである。
とはいえ、今のなんば花月は1987年に立てられた二代目(正式名称・なんばグランド花月・通称NGK)なのだが、吉本興業の持つ劇場の総本山として君臨している。
芸人さんにとって、テレビの仕事というのは当然すぐに出れるわけでは無いのだが、このNGKの舞台もそう簡単に立てる程甘いわけでは無い。
出演メンバーの格を考えればゴールデンタイムの番組に出るよりも難しいと言っても良いだろう。
養成所を卒業し、バイトをしながらbaseよしもとの舞台でまずは結果を出し、営業というアウェイのフィールドで誰も見ていないような所で精神面と技術を磨き、己の芸風を確立し、世間的にも知られるようになってやっと立てるのである。
毎年、何人もの夢見る人間が吉本興業の養成所(NSC)の門を叩くが、果たしてその何人がNGKの舞台に立てるようになれるだろうか?
おそらく1年に一組出るか出ないかであろう。
今、お笑いブームで芸人さんを目指す人間は年々増えている状況である。
ただ、先程も書いたが決して甘い道では無い修羅の道である。

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